おすすめの体重計・体組成計をご紹介します。体組成計の種類や体組成計を活用できる場面について説明し、体組成計を選ぶ際に重要なポイントを解説します。2018年に人気の高かった体重計・体組成計をブランドごとにお教えしますので、搭載機能や測定可能な項目、価格などを比較して体組成計を選ぶ際の参考にしてみてください。
体重計・体組成計選びのポイント
体重計や体組成計を購入する前に知っておきたい、購入する際のポイントを解説します。体重計や体組成計はどのような項目で比較すると、自身に最適なものを選択できるのでしょうか。
体重体組成計とは
体重体組成計とは、体重測定と体組成測定の両方が一台で可能となるもののことです。
そもそも体重計は、重量を量ることだけを目的として使われるもののことをいい、重さを量ることだけに重点を置いたシンプルな機能のモデルが多いのが特徴です。
体組成計とは、電極から微弱な電流を流すことで体の状態を計測できる機器のことです。体重だけでは知ることができない体脂肪率や内臓脂肪レベル、筋肉量などが分かるため、健康管理やダイエットなどに役立てられます。
体組成計の種類
次に、体組成計の種類を説明します。体組成計は体重計よりも自身のカラダの様々な数値を計測できる非常に便利な機器ですが、種類によってどのような違いがあるのでしょうか。
個人用と業務用
体組成計には、個人・一般用と業務用の2種類に分けることができます。
個人用とは、一般家庭での使用を目的に作られている体組成計です。そのためサイズが小さく、測定結果が分かりやすく表示されます。一方の業務用は、医療機関等で使用されていることが多く、個人用に比べて精度が高いですが、サイズが大きく価格が非常に高い特徴があります。
両手体組成計と乗るだけ体組成計
体組成計は、他に体組成測定の方法による分類が行えます。
測定方法は、両足を体組成計に乗せ、さらに両手をハンドルを握って測定するものと、両足を乗せるだけのものに分かれます。
体組成計の活用
ここからは、体組成計での体組成測定値をどのような場面で活用できるのかを説明します。体組成計による体組成測定の目的を理解して、自身に最適な体組成計を選ぶ際には参考にしてみてください。
健康管理
体組成計による体組成測定の結果は、測定者の健康管理の際に活用できます。体組成計では、体重から体脂肪率、肥満指数を示すBMIなどを測定できます。
そのため、体組成測定を行うことで自身の体の健康度を測る際に役立てられます。
ダイエット
体組成計の活用方法の2点目に、ダイエットがあります。
体組成計を使用することで、体重はもちろん、体脂肪率や脂肪量なども計測できます。健康的なダイエットを行うには単に体重を落とすだけでなく、体脂肪率や筋肉量などを意識して行う必要があります。そのため、体組成計を使用して体組成測定を行うことで自身の体について知ることができ、今後のダイエットの計画を考慮する際にも測定値を活用できます。
トレーニング
体組成の測定結果は、トレーニングを行う場合に活用できます。
例えば、体組成計では筋肉量を測定できます。そのため、トレーニングの際に自身の筋肉量が分かることでどのようなトレーニングが最適なのかが分かります。
体組成計選びのポイント
次に、体組成計選びのポイントをお教えします。これから体組成計を使用して体組成数値を知り、自身の健康管理やダイエット、トレーニングと言った目的のために活用して行きたい方は参考にしてみてください。
測定項目
体組成計選びの際には、測定項目数に着目することが大切です。体組成計では、主に以下の項目を測定できます。
- 体重
- 体脂肪率
- 基礎代謝
- BMI
- 筋肉量
- 内臓脂肪レベル
- 骨量
- 体水分率
測定可能な項目は、体組成計によって異なります。そのため、例えば自身がダイエットのために体組成計を活用したい場合に、内臓脂肪レベルが分からない体組成計を選択してしまっていては、意味がありません。また、健康管理のために体組成計を活用したい場合には、BMIや筋肉量、体脂肪率、基礎代謝の数値の重要度が高くなります。
自身の体組成測定の目的と照らし合わせて、測定可能項目を確認した上で、使用する体組成計を決定することが大切です。
計量範囲
体組成計選びのポイントの2点目に、計量範囲があります。体組成計で測定可能な計測重量の幅が広いことで、例えば家族で1台の体組成計を使用したい場合などでも全員が同じ体組成計を使用できます。
登録人数
複数人で使用する体組成計選びを行う際には、登録可能な人数を確認することが大切です。
体組成計は、機器内に測定者の性別や年齢、身長、測定を開始した時点の体重などのデータを登録できます。測定者ごとに異なるこれらのデータを事前に登録しておくことで、体組成測定の度に情報を入力する手間を省けます。
価格
体組成計の価格は、機器の搭載機能や測定の精度などの様々な要因によって幅広く設定されています。
安いものでは5,000円から、高いものでは100万円を超えるものまで様々です。自身の体組成測定の目的に応じた体組成計を選択するのはもちろん、安すぎるものを選択すると測定精度が落ちる可能性があります。価格だけで体組成計を決定しないようにしましょう。
スマホアプリとの連携が可能なもの
体組成計選びのポイントの5点目に、スマホ連携が可能な体組成計を選ぶことがあります。体組成計はスマホと連携することで、測定した自身の体組成の数値を管理する際に活用できます。
スマホ連携は、Wi-FiやBluetooth(ブルートゥース)によって連携でき、体組成計にて測定を行うだけで自動的にアプリやスマホに測定データが送信されます。自身の測定結果がスマホから簡単に確認できることで、過去の数値と比較して今後に活かせます。
また、アプリや体組成計によっては自身の体組成数値がグラフで分かるものもあり非常に便利です。
おすすめの体重体組成計
ここからは、上述の体組成計選びのポイントを考慮した上で、2017年や2018年に人気のあった、体重計・体組成計の中からおすすめの機器を10種類ご紹介します。体組成計選びに悩んでいる方は、スマホ連携や計量範囲、登録人数などの項目に着目して様々な体組成計を比較した上で、自身の使用する体組成計を決定していきましょう。
JouleLife
国内27万ダウンロードの実績を誇るヘルスケアアプリの運営会社が手がける体組成計です。JouleLifeの体組成計は「JL-101」というモデルのみとなっています。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 8項目 |
計量範囲 | 5kg〜150kg |
登録人数 | 無制限 |
価格 | 11,440円(税込) (クーポン利用で7,440円に) |
スマホ連携 | ○(Wi-Fi連携) |
JouleLifeの体組成計では、主な測定項目を全て測定でき、健康管理やダイエットなど様々な目的の方の利用目的に対応しています。また、体組成計とスマホのWi-Fi連携が可能で、Bluetoothによる連携の場合には毎回ペアリングする時間がかかりますが、Wi-Fi連携ではその手間がありません。
スマホにアプリをダウンロードしておくだけで、体組成を測定した時点で自動的に測定記録がアプリに自動で転送されます。体脂肪率の管理やカロリー管理、健康診断管理、健康管理のためのアドバイス等を行ってくれるため、非常に便利です。クーポンを使用することで、Wi-Fi連携が可能な体組成計の中では安い価格で便利機能を使用できます。
登録人数に制限がない点も魅力で、大人数での利用に最適です。アプリでの測定データの管理を行う際には、「秘密モード」に設定することで他の登録者に自身の体組成データが閲覧されないようにできます。
ただし、JouleLifeアプリは2018年10月時点でiOSのみの対応となっているため、Androidユーザーは注意が必要です。
TANITA(タニタ)
次に、体組成計ブランドとして有名なTANITA(タニタ)の体組成計を幾つかご紹介します。非常に多くの体組成計が製造・販売されているTANITAですが、その中でも2017年から2018年にかけて人気の高かった体重計・体組成計をお教えします。それぞれのスペックを細かく説明しますので、比較してみましょう。
BC−765
項目 | 対応 |
測定項目数 | 7項目 |
計量範囲 | 100g〜150kg |
登録人数 | 5人 |
価格 | 6,458円(税込) |
スマホ連携 | 非対応 |
BC−765では、体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢を測定できます。一般家庭で使用するには申し分ない測定項目でしょう。
しかし、スマホ連携に対応していないため、自身の計測結果は体組成計内で確認する必要があります。画面が大きなモデルですが、スマホでの管理に比べると見にくい難点があり、継続的に体組成管理を行う際には不便です。
フィットスキャン FS-103
こちらもTANITA(タニタ)で人気のあるモデルです。BC-765よりも簡易的に使用できます。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 4項目 |
計量範囲 | 0g〜150kg |
登録人数 | 5人 |
価格 | 3,115円(税込) |
スマホ連携 | 非対応 |
体重・体脂肪率・BMI・内臓脂肪レベル・内臓脂肪レベルの4項目の測定が可能です。BC−765に比べて測定可能項目数、登録人数も少ないですが、サイズが小さく価格が安いため、最低限の体組成測定のみを行いたい方に最適です。
ただし、こちらもスマホ連携には対応していないため、自身の測定結果を管理するには不便です。また、価格については公式オンラインサイトに該当商品がなかったため、Amazonサイトでの価格を表示しています。
体重計 HD-661
Amazonの売れ筋人気ランキングで2位を誇る体重計です。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 1項目 |
計量範囲 | 0g〜150kg |
登録人数 | 5人 |
価格 | 1,780円(税込) |
スマホ連携 | 非対応 |
TANITA(タニタ)の体重計です。体重計なので、体重以外の項目を測定できません。HD-661も公式オンラインサイトに該当商品がなかったため、Amazonサイトでの価格を表記しています。
OMRON(オムロン)
TANITA(タニタ)と並んで有名なOMRON(オムロン)で人気の高い体重計・体組成計をご紹介します。以下の2種類での比較はもちろん、TANITAや他ブランドとも比較してみましょう。
カラダスキャンHBF−214
主要な測定項目が網羅され、価格も高すぎないことから、OMRON(オムロン)の体組成計の中で最も人気の体組成計となっています。以下は搭載機能と測定項目についての表です。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 7項目 |
計量範囲 | 2~135kg |
登録人数 | 4人 |
価格 | 5,122円(税別) |
スマホ連携 | ○(Bluetooth連携) |
主要項目の測定が可能で、さらにスマホ連携が可能となっている体組成計です。スマホ連携が可能なことで、いつでも自身の体組成の情報を確認できますが、Bluetoothによる連携のため、連携の度にペアリングの手間と時間がかかります。
登録人数については4人までとなっており、大人数での利用には不向きと言えます。
カラダスキャン HBF-256T
項目 | 対応 |
測定項目数 | 7項目 |
計量範囲 | 2~135kg |
登録人数 | 4人 |
価格 | 14,800円(税別) |
スマホ連携 | ○(Bluetooth連携) |
Bluetoothのスマホ連携によってiPhone/Android専用アプリに測定データが自動的に送信されます。また、測定可能な重量単位が50g単位となっており、詳細な体の変化に気付けます。
搭載機能や測定項目などが豊富なモデルですが、価格が高めなデメリットがあります。
Panasonic(パナソニック):EW-FA24
かわいいカラーやダイエットを行う際に嬉しい機能が搭載されている体組成計です。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 10項目 |
計量範囲 | 0~136kg |
登録人数 | 4人 |
価格 | 6,458円(税込) |
スマホ連携 | 非対応 |
EW-FA24では、体組成の主要項目に加えて、「体幹バランス年齢」を測定できます。これは体の中心にある体幹について知ることができる機能で、綺麗な姿勢を保つための姿勢や体を支える筋力の目安となる数値を測定できます。
さらに、前回の測定体重よりもある一定の減少が見られた場合に、液晶画面にキラキラマークが表示される「ごほうびキラキラ」という機能があります。ダイエットのモチベーションを保つための工夫が施されています。ダイエットを目的に体組成測定を行う方にぴったりです。
Withings:Body+
一時期NOKIAブランドで展開していたフランスの健康機器メーカー「Withings」のブランドです。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 5項目 |
計量範囲 | 0~136kg |
登録人数 | 8人 |
価格 | 13,910円(税込) |
スマホ連携 | ○(Wi-Fi連携) |
測定項目については、体重・体脂肪率・筋肉量・体水分率・骨量の5項目を測定できます。登録人数は最大で8人となっており、他体組成計に比べて多くの人数のデータを1台で管理できます。
Body+ではWi-Fiによるスマホとの連携ができます。スマホ内にアプリをダウンロードすることで、測定した時点で自動で測定データが送信されます。
また、体組成計本体のスクリーンに直近8回分の体重変化がグラフで表示され、一目で自身の体重変化が分かり非常に便利です。
dretec:BS-200
家庭用タイマーや測り、ケトルなどを製造・販売する株式会社ドリテックが提供する体重計です。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 1項目 |
計量範囲 | 15kg~200kg |
登録人数 | 8人 |
価格 | -(記載なし) |
スマホ連携 | 非対応 |
ボディスケールのため、測定項目は体重の1項目です。200kgまで測定可能なことで、他体重計・体組成計に比べて計測範囲が非常に広くなっています。
Softbank(ソフトバンク):スマート体組成計2
大手通信会社、Softbank(ソフトバンク)が提供する体組成計サービスです。
項目 | 対応 |
測定項目数 | 9項目 |
計量範囲 | 5kg~136kg |
登録人数 | 4人 |
価格 | 15,288円(税込) |
スマホ連携 | ○(4G LTE) |
測定項目については、主要な測定項目に加えて骨格筋レベル・身体年齢の計測が可能なことで全9項目となっています。機種代金自体は15,288円となっていますが、携帯料金と同時に分割で支払うことが可能となっています。
また、4G LTEによるスマホ連携が可能です、ソフトバンクでのスマホ使用を契約している方のみが登録できます。
体組成計で分かること
ここからは、体組成計を使用することで分かることを解説します。通常の測定項目の他にどのようなことが分かるのでしょうか。
筋質測定
体組成計は、機器によっては主要項目の他に、筋肉の質である、「筋質」を測定できます。
筋肉量だけでなく、筋肉の中の構成要素から質が分かることで、自身の体の筋肉が良い筋肉なのかどうかが分かります。トレーニングを行う方が筋質測定を行うことで、正しいトレーニングを行う際に活用できます。
部位別測定
体組成計では筋質の他に、部位別測定が可能なモデルがあります。
部位別測定とは、両腕・両脚などの部位ごとに体組成を測定できる機能です。例えば、自身の片腕のみの筋肉量が分かることで、筋肉の偏りに気付くことができ、その後のトレーニングの参考にできます。
MBA判定
体組成計で分かることの3点目に、「MBA判定」があります。
MBA判定とは、筋肉の特性と筋繊維の電気的性質、細胞内液・外液のバランス、部位別筋肉バランス等から、からだを統計的に評価する機能のことです。1,000人以上のアスリートの体組成データと、筋肉の質やつき方のバランスを比較し、どれくらいアスリートの筋肉特性に近いかが4段階で評価されます。
自身に最適な体組成計を選んでいきましょう
体重計と体組成計について解説しました。体組成計は使用用途によってサイズから搭載機能、測定可能な項目が異なり、様々な種類があります。搭載機能によっては非常に精度の高い体組成測定や、部位別測定ができるものがあります。自身の体組成測定の目的に応じてどのような機能があるものが最適か、最低限測定したい項目は何かを確認しておくことが大切です。
また、スマホと連携できることで、自身の体組成の測定結果を管理することや、自身の体組成の変化を簡単に確認できます。非常に便利なスマホ連携のできる体組成計ですが、連携が可能な体組成計の数は非常に少なくなっています。
体組成測定は、日常的に継続して行うことで自身の体の状態が分かり、小さな変化に気付けます。自身の体のために、体組成計を使用して体組成測定を行なっていきましょう。