春は生ワカメを楽しもう!ワカメの健康効果とおすすめの調理法とは?

 

毎日の味噌汁には乾燥カットワカメが非常に便利です。

しかし春に旬を迎える生ワカメの肉厚な食感と鮮やかさは、乾燥ワカメで楽しむことが難しい貴重なものです。

本記事ではワカメに含まれる成分が期待できる健康効果、春においしい生ワカメの特徴やおいしい食べ方について解説します。

普段は乾燥カットワカメを用いている方も、ぜひ春に出回る生ワカメのおいしさを体験してみましょう。

 

乾燥ワカメも生ワカメも、主な栄養素や期待できる健康効果はほぼ同じです。まずはワカメの特徴について解説しましょう。

 

低カロリーでダイエット中の食事に最適

ワカメを含む海藻類は非常に低カロリーです。

低糖質かつ低脂質であるためダイエットのお供にも最適です。

ワカメたっぷりの味噌汁や、ワカメサラダ、ワカメの和え物などを活用すれば、食事の「かさ」を手軽に増やせるため、満足感の高い料理をカロリーを抑えた状態で楽しめるでしょう。

ワカメは煮物や和え物、汁物など、油をあまり用いない料理に用いやすいため、ダイエット中の食事との相性も良好です。

カロリーを抑えた食事づくりのサポートとして、ぜひワカメ料理を活用しましょう。

 

貴重な水溶性食物繊維の供給源

食物繊維の健康効果は有名ですが、食物繊維には水溶性と不溶性、2つの種類があることはあまり知られていないかもしれませんね。

ワカメにはアルギン酸やフコイダンなど、野菜類から摂取しづらい水溶性食物繊維が豊富です。

水溶性食物繊維は水に溶けてネバついた状態になり、腸管内で食物や胆汁酸などにくっつきます。

この粘性と吸着性により、糖の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールの排出を促して血中のLDLコレステロールを減らしたりする効果が期待できます。

ダイエットのサポートや生活習慣病の予防にも役立つ水溶性食物繊維。

ぜひワカメから効率よく摂取したいものですね。

 

ミネラル摂取でおいしく体調管理

ワカメは低カロリーの食品ですが、ミネラル類は豊富に含まれています。

マグネシウムやカルシウム、カリウム、鉄や亜鉛にヨウ素など、様々なミネラルを効率よく摂取できます。

これらの必須ミネラルは体の調子を整え、病気を予防したり元気な体を維持したりするために欠かせません。

たとえばカリウムには体内の余分なナトリウムを水とともに外へ出し、むくみや高血圧を防ぐ効果が期待できます。

またマグネシウムはカルシウムとともに骨の健康維持に役立ち、またエネルギー代謝のサポートにも関わる重要な栄養素です。

味噌汁や酢の物などからワカメをこまめに摂取して、体調管理に役立てましょう。

 

 

春に旬を迎える生ワカメは、その名の通りワカメを生のまま調理するものです。

乾燥ワカメは採れたものを乾燥加工して保存性を高めています。

カットワカメは使用しやすさの面で非常に優れていますが、おいしさはやはり生ワカメの方が優れています。

生ワカメの特徴やおすすめの食べ方について、詳しく見ていきましょう。

 

肉厚で食感と色合いが良好

生ワカメはやはり、採れたての肉厚な食感が特徴的です。噛み応えがありみずみずしい食感を楽しめます。

また色合いが美しい点も生ワカメの魅力です。

海に生えているそのままの鮮やかな色が見られるため、目にも楽しい料理として味わえるでしょう。

 

刺身やしゃぶしゃぶでおいしく食べよう

生ワカメは刺身やしゃぶしゃぶでの活用がおすすめです。

熱湯に生ワカメを通すことで色が一気に鮮やかになる様子は見ていて非常に楽しいものです。

目にも口にも楽しい生ワカメを、ぜひ旬の時期に堪能しましょう。

 

うま味成分はそのまま食べて摂取

海藻類のうま味成分としては、昆布のグルタミン酸が有名です。

しかし実は、グルタミン酸の含有量はワカメの方が多いのです。

しかしワカメのグルタミン酸は煮汁には溶け出さないため、昆布と同じ感覚では使用できません。

昆布のうま味はだし汁を飲んで、ワカメはそのまま食べて味わいましょう。

 

塩蔵ワカメもおすすめ

生ワカメの入手が難しい場合には「塩蔵ワカメ」もおすすめです。

塩蔵ワカメは、生ワカメを湯通ししてから塩漬けにして保存性を高めています。

生ワカメに近い食感を楽しめ、かつ長期の保存が高いため普段使いにもおすすめです。

塩蔵ワカメを食べる際は、水で3分ほど戻してから使用します。

あまりに長時間水に浸すと柔らかくなりすぎて食感が悪くなるため浸しすぎは禁物です。

ただし生ワカメの収穫年や収穫場所により柔らかさや厚さが異なるため、ワカメの状態を見て水に浸す時間を調整するとよりおいしく食べられるでしょう。

 

 

ではここからは、とくに有名な生ワカメのブランドを2つ紹介します。

おいしい生ワカメを楽しむ際の参考に、ぜひご活用ください。

 

茎をたっぷり味わえる三陸わかめ

「三陸わかめ」は東北や北海道エリアを中心として生産されています。

「南部わかめ」と呼ばれることもあるようです。

葉の切れ込みが深く、そして葉も茎も大型のワカメです。

養殖に適しているため、東北や北海道以外の地域でも生産されることがあるのだとか。

三陸わかめは葉に加え、茎部分も「茎ワカメ」として人気です。

コリコリとした歯ごたえを楽しめる茎は、サラダや和え物にアクセントとして加えたり、単体で佃煮にしたりするとおいしく食べられるでしょう。

 

肉厚な葉を楽しめる鳴門わかめ

「鳴門わかめ」は徳島県で生産されています。

生産地域である県北部は潮の流れが激しく、比較的厳しい環境で育てられています。

流れが激しい影響か、茎が短く葉が分厚い点が特徴的です。

肉厚な葉は刺身やしゃぶしゃぶに適しています。

また、鳴門わかめの茎は歯ごたえが強めです。食べ応えを求める方はぜひ鳴門わかめを試してみましょう。

 

 

ワカメは低カロリーかつミネラル豊富な食品であり、ダイエットのサポートや生活習慣病の予防にも適しています。

サラダや味噌汁に活用すると、毎日おいしく食べられるでしょう。

春の時期には生ワカメもおすすめです。

乾燥ワカメよりも肉厚で鮮やかな葉は、刺身やしゃぶしゃぶに適しています。

ぜひおいしい生ワカメや塩蔵ワカメを手に入れて、自宅でおいしく食べてみましょう。

 

 

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