海水浴に適した食事は?海の家でのメニューやお弁当のおすすめ献立をご紹介!

 

7月からは海水浴場の海開きがおこなわれます。

家族で、あるいは友達同士で、暑い日のレジャーに海水浴を楽しむ方も多いでしょう。

暑い海辺では体力の消耗も激しいため、昼食には十分な食事を摂りたいものです。

海の家でのメニューや、お弁当に入れる具材などを工夫すれば、より元気に海水浴を楽しめるでしょう。

本記事では海水浴のときに食べたい海の家のメニューや、お弁当に適した具材などをいくつか紹介します。

海水浴のときのメニュー選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

海水浴を長時間楽しむ際には、食事のタイミングを挟むこともあるでしょう。

規模の大きな海水浴場では海の家で食事を楽しめますが、海の家がない場合には自宅で作ったお弁当や、コンビニで購入した食品を持ち込むこともあるでしょう。

今回はあらかじめ食事を用意する場合と、現地で食事を楽しむ場合の二通りのパターンについて取り上げます。

 

保冷を徹底しよう

自宅でお弁当を作ったり、コンビニで購入した商品を持ち込んだりする場合には、砂浜という高温の環境に耐えられるよう、保冷を徹底することが重要です。

料理が高温にならないよう、保冷剤を複数用意した保冷バッグに入れ、海水浴場ではなるべく日陰に置くようにしましょう。

保冷剤は大きいものほど長持ちします。

袋状のものが一般的ですが、クーラーボックスの底に敷き込めるような平たい直方体のものが、ホームセンターや百円ショップなどで購入できるため、こちらもおすすめです。

 

海の家ではメニュー選びと時間調整が重要

海の家では麺類を中心にさまざまなメニューが取り扱われています。

一般的なメニューを選べば、満腹感を得られ、栄養補給も十分におこなえるでしょう。

ただし見た目が楽しい豪華なかき氷のような、いわゆるデザート系のメニューのみでは、昼食後の十分なエネルギーを補給しきれない可能性があります。

イカ焼きも有名でおいしいメニューではありますが、エネルギー源となる糖質を補給できないため、イカ焼きのみの食事にならないよう注意しましょう。

また、海の家は非常に混雑する可能性があります。

人の多い海水浴場では、食事を摂ろうと考えていた時間よりも数十分遅れてやっと注文できるようなケースも珍しくないため、時間に余裕をもって行動することをおすすめします。

 

 

ここからは海の家で売られている定番のメニューとして、おすすめしたいものを4種類紹介します。

注文に迷う場合には、ぜひ参考にしてください。

 

冷やし中華

まずは冷やし中華です。

冷やした麺のため、酷暑の海水浴場でも食欲を落とさず、おいしく食べられるでしょう。

麺からはエネルギー源になる糖質を十分に摂取できるため、エネルギー切れの防止に役立ちます。

午後からも元気に遊ぶため、糖質は十分に摂りましょう。

キュウリやトマト、卵のような定番の具材があるものはよりおすすめです。

キュウリやトマトのような水分の多い夏野菜は体を冷やす作用があるため、体温調節にも役立つでしょう。

 

焼きそば

焼きそばも冷やし中華と同様に、糖質補給に役立つ商品です。

甘辛いソースが食欲をそそるため、熱い料理ではありますが比較的食べやすいでしょう。

豚肉を具材として入れている焼きそばであれば、豚肉から糖質代謝に欠かせないビタミンB1を効率よく摂取できます。

ビタミンB1が不足した状態では、摂取した糖質をエネルギーへ十分に変換できず、体の怠さを覚えることもあるかもしれません。

糖質とビタミンB1を同時に摂る手段として、ぜひ焼きそばを選んでみましょう。

 

焼きトウモロコシ

同じく醤油による味付けや香りで食欲を増す効果が強いものに、焼きトウモロコシがあります。

トウモロコシにも糖質が多く含まれているため、エネルギー源をおいしく摂りたい場合に役立つでしょう。

トウモロコシの大きさが小さく一食分に足りない場合には、ほかの料理と組み合わせて注文しましょう。

 

かき氷

エネルギー源にはやや足りないものの、海水浴場で火照った体を素早く冷やせるメニューとしてかき氷もおすすめです。

氷とシロップがメインのため、胃もたれしづらく誰でも食べやすいでしょう。

暑さで食欲がない場合でも、かき氷で体を冷やした後であれば別の料理を食べられる可能性もあります。

海水浴場でのコンディションを整えるため、ぜひ冷たいかき氷を試してみましょう。

 

 

ここからは海水浴にお弁当を用意する場合の、おすすめしたい献立について解説します。

食べやすさや衛生面に配慮した献立の参考として、ぜひご活用ください。

 

唐揚げやミートボール

唐揚げやミートボールは手軽につまんで食べられるたんぱく質源としておすすめです。

どちらも冷めてもおいしく食べられるため、温度上昇を避けたい海水浴場での食事に適しているでしょう。

ただしミートボールのソースは汁気が多いため、ほかの食材に味移りしたり、細菌繁殖の原因になったりする可能性があります。

使いきれるタイプの小分けのケチャップを携帯するか、ミートボール自体に十分な味付けをしておくとよいでしょう。

 

ミニトマトやキュウリ

食べやすく、細菌繁殖のリスクが低い野菜として、ミニトマトとキュウリがおすすめです。

ミニトマトは包丁でのカットの必要がなく丸ごと入れられるため、切り口で細菌が繁殖する余地がなく、比較的安全に食べられます。

緑の野菜が欲しい場合にはよく冷やしたキュウリを、水分を十分に切った状態で1本まるごと入れてもよいかもしれません。

こちらもカットを避けることで細菌繁殖を防ぐねらいがあります。

どちらも水分の多い野菜のため、脱水防止にも役立つでしょう。

 

酢おにぎり

おにぎりを用意する場合には、炊飯する際にお酢を加えて炊き上げてみましょう。

お酢による抗菌作用が期待できるほか、塩や砂糖を加えるとより食べやすくなります。

お弁当に入れる際には細菌の繁殖を防ぐため、素手でおにぎりを握らず、ラップにお米を置く形で握りましょう。

 

冷凍フルーツ

体を冷やす目的と、ほかの食品を傷ませないようにする目的で、冷凍フルーツを用意する方法もおすすめです。

イチゴやバナナ、ブドウなど、さまざまな種類のものを凍らせてみましょう。

冷凍フルーツのような冷えたメニューは保冷剤の代わりとしても機能するため、気温が上がりやすい海水浴場での食事に適しています。

冷凍フルーツで体を冷やすことで、熱中症を防ぐ効果も期待できます。

ただし冷凍フルーツが溶けると水分が出て、他の食材が傷む原因になることがあります。

そのため冷凍フルーツは別の容器に入れて、ほかの料理に触れないようにするとよいでしょう。

 

 

お茶や経口補水液の携帯も忘れずに

海水浴場においては、お茶や経口補水液も十分に携帯しておきましょう。

海で遊んでいるときは喉周りを含め体が濡れているため喉の渇きや発汗を感じにくい状態にあります。

気が付かないうちに脱水になっていたということがないよう、こまめにお茶や水を飲みましょう。

経口補水液は塩分濃度が高いため、予防としての摂取はおすすめできません。

しかし脱水症状であるふらつきや頭痛などが出てきた際にはすぐに飲めるよう、1~2本は携帯しておくとよいでしょう。

 

 

海水浴を楽しむためには十分なエネルギー補給と、体温を下げやすい冷たい食べ物や飲み物の摂取がカギとなります。

海の家では冷やし中華や焼きそばなど、すぐエネルギーになる糖質食品を優先して摂りましょう。かき氷のような体をすぐに冷やせるものも、熱中症予防に効果的です。

お弁当を持参する場合には具材が傷まないよう、温度管理が非常に重要です。

保冷剤やクーラーボックスを活用して、温度の上昇を防ぎましょう。

脱水に備えて経口補水液を携帯しておくことも重要です。

食事や水分補給に注意したうえで、真夏の海水浴を楽しみましょう。

 

<参考文献>
農林水産省|お弁当づくりによる食中毒を予防するために:農林水産省

 

 

 

記事監修者

 

ウエルネスデータ ヘルスケアチームマネジャー

伊藤 哲弥

ヘルスケア領域において、健康管理アプリの企画・開発・運営に10年以上従事。

大手企業の健康経営支援に加え、体組成計・スマートウォッチ・高機能インソールなど、ヘルスケア商材の企画開発から販売、実証検証に至るまで幅広く取り組んでいる。

 

協力いただいている専門家

 


管理栄養士
井後 結香

医学部栄養学科卒、管理栄養士活動6年目。

病院での献立作成、栄養アセスメント、栄養相談やNSTの参加を経て、在宅を拠点とした特定保健指導や高齢者訪問健康相談に携わる。

生活習慣病予防、筋トレ、睡眠、ダイエットと、栄養や食事との関連について幅広く情報提供を行う。

 

 

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