大根の健康効果とは?大量消費におすすめのレシピとあわせて解説!

 

冬の野菜といえば大根。

おでんに入れたりブリ大根にしたりと、様々な食べ方が思い浮かびます。

一方で、栄養面では水分が多く、あまり栄養価の高い野菜ではないという印象が強いかもしれません。

しかし大根は健康にも美容にも嬉しい効果を発揮する優秀な野菜です。

今回は大根に特徴的な栄養素と期待できる健康効果、大根を活用したお手軽レシピについて紹介します。

大根の働きについて詳しく知りたい方、大量に貰った大根をおいしく消費したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

 

水分の多い大根ですが、実はそのみずみずしい根っこの中に様々な成分を含んでいます。

大根に特徴的な成分と、期待できる効果について詳しく解説しましょう。

 

カリウムでむくみ解消

大根に豊富なミネラルといえば、やはりカリウムです。

カリウムは体内で体液を調節するミネラルです。

体内の余分なナトリウムを、水とともに体外へ排出するように働きます。

過剰な体液の貯留を防げるため、むくみや高血圧の解消に役立つでしょう。

味の濃い食事を好む方は、ナトリウムを日常的に摂りすぎている可能性があります。

高血圧の改善の基本は減塩ですが、大根からカリウムを摂取できれば、よりナトリウムを体外に出しやすくなり、血圧を下げやすくなります。

高血圧やむくみを予防したい方は、ぜひ大根を積極的に取り入れましょう。

 

消化酵素で胃もたれ軽減

大根にはアミラーゼやプロテアーゼ、リパーゼなど、様々な消化酵素が含まれています。

消化酵素はたんぱく質や脂質、炭水化物を分解して吸収しやすい形にするために必要な物質。

私たちの食事を効率よく消化し、胃腸の負担を軽減するために欠かせない存在です。

胃もたれの改善に大根おろしが役立つ、という話を聞いたことはありませんか?

これは大根おろしに含まれる消化酵素たちが、食べ過ぎによる消化不良を改善したり、胃酸をコントロールして胸焼けを抑えたりするように働くためです。

消化酵素は加熱により失活するため、胃もたれや胸焼けの改善には生での摂取が重要です。

食べ過ぎによる不調が気になる場合には、大根サラダや大根おろしを取り入れてみましょう。

 

葉の抗酸化ビタミンで若々しく

大根といえば白い根の部分ですが、実は葉の部分もおいしく食べられます。

スーパーではあまり見かけませんが、農産市では葉付きの大根や、大根の葉のみが単体で売られていることもあるでしょう。

大根の根は淡色野菜ですが、大根の葉は緑黄色野菜。

βカロテンやビタミンC、葉酸など、根からは摂取が困難な栄養素を豊富に含んでいます。

とくにβカロテンやビタミンCは「抗酸化ビタミン」と呼ばれ、体内に発生した過剰な活性酸素の働きを抑える効果が期待できます。

活性酸素は私たちがエネルギーを生成する過程で必ず発生する物質ですが、過剰な蓄積は病気や老化の原因にもなります。

大根の葉から抗酸化ビタミンを取り入れて、若々しい体づくりに役立てましょう。

 

イソチオシアネートでがん予防も

イソチオシアネートとは、大根をはじめ、ブロッコリーやキャベツといった「アブラナ科」の野菜に豊富な栄養素です。

辛味のある成分であり、大根おろしの辛さはこのイソチオシアネートに由来しています。

イソチオシアネートもまた、βカロテンやビタミンCと同様に、抗酸化物質として機能します。

抗酸化物質は病気や老化の予防に役立ちますが、とくにイソチオシアネートにはがん予防効果が期待できます。

がんの発症にはDNAの損傷が関係しています。

イソチオシアネートにはDNAの損傷の原因となる発がん物質を、体外に出すよう働きかける効果が確認されているのです。

イソチオシアネートは熱に弱いため、効率的な摂取にはやはり生での摂取がおすすめです。

大根おろしや大根サラダなどを積極的に取り入れて、がん予防に役立てましょう。

 

 

ブリ大根やおでんに入れることで、だしを吸ってよりおいしくなる大根。

しかし大量の大根を消費したい場合には、大根のみで作れる副菜のレパートリーがいくつかあると便利ですよね。

そこで今回は、大根と調味料で作れるお手軽なレシピを紹介します。

毎日手軽に大根を食べる方法として、ぜひご活用ください。

 

漬けるだけの「大根の甘酢漬け」

細切り、あるいは銀杏切りにした大根を調味液に漬けるだけのお手軽レシピです。

• 大根 300g
• 酢 50mL
• 砂糖 大さじ4
• 塩 小さじ1/2
• 鷹の爪 少々

酢と砂糖と調味料を耐熱容器に加え、ふんわりとラップをして電子レンジで1分弱を目安に加熱しましょう。

加熱は酢の刺激を弱めるとともに、砂糖を溶けやすくする効果があります。

仕上がった調味液を清潔な容器に入れ、適切な大きさに切った大根と鷹の爪を加えて保存しましょう。

鷹の爪が入ることでピリっとした辛さの、やみつきになる味わいを楽しめます。

1本を目安に、輪切りにしたものを加えると辛味が浸透しやすいでしょう。

 

「大根の千切りサラダ」はお米の代用にも

大根の千切りは、サラダにも付け合わせにも大活躍します。

スライサーがあれば大量に作れるため、大きな大根が手に入った際にはぜひ作ってみましょう。

大根の千切りは、ダイエット中のお米の代用としても使えます。

つい食べ過ぎてしまいがちな夕食の主食を大根サラダに置き換えると、大幅なカロリーカットに役立つでしょう。

電子レンジで1~2分加熱すれば大根の辛味も取り除かれ、優しい甘さを楽しめます。

納豆ご飯や親子丼のお米の置き換え手段として、ぜひ試してみてください。

 

葉までおいしく「大根の葉のおかか炒め」

大根の葉が手に入ったら、ぜひ炒めものにしておいしく食べてみましょう。

• 大根の葉 1本分
• 酒 大さじ1
• みりん 大さじ1
• 醤油 大さじ1
• いりごま 大さじ2
• かつお節 小分け1パック以上
• ごま油 大さじ1

大根の葉は洗って千切りにして、ごま油を熱したフライパンに加えましょう。

酒とみりんと醤油を加えて、葉がしんなりするまで炒めます。

最後にいりごまとかつお節を加え、さっと絡めて完成です。

より細かく大根を切り、調味料をやや増やして水分を煮飛ばすように加熱すれば、ふりかけとしても活用できます。

大根の葉は、糖質代謝に欠かせないビタミンであるビタミンB1を多く含むため、主食とも相性のよい野菜です。

熱々のご飯とともにおいしくいただきましょう。

 

 

大根にはカリウムやイソチオシアネート、アミラーゼなど様々な成分が含まれています。

加熱すると甘みが増しておいしく食べられますが、イソチオシアネートやアミラーゼを効率的に摂るためには生での摂取が一番。

大根おろしや大根サラダを食卓に取り入れ、若々しく元気な体づくりに役立てましょう。

 

 

© 2024 ヘルスハッカー