ザクロは生でもジュースでもおすすめ!効果と食べ方のポイントを解説

 

健康食品としてブームになったこともあるザクロですが、日本ではあまり馴染みのない果物です。

グミやジュースのような加工品は広く普及していますが、そのままのザクロを食べたことがある方は少ないのではないでしょうか。

そこで本記事では、ザクロの特徴や栄養価、ザクロの食べ方、効率的にザクロ由来の成分を摂る方法などについて解説します。

ザクロの魅力を知り、日常にザクロを取り入れるためのきっかけとして、ぜひ参考にしてください。

 

 

ザクロは鮮やかな赤色が特徴的な果物ですが、詳細を知る方は少ないかもしれません。まずはザクロの概要について解説します。

 

アメリカやイランで主に栽培される

ザクロの主な産地は海外。アメリカやイランで主に栽培されています。

健康ブームの高まりにより国内でもザクロは生産されているようですが、やはり販売されているザクロのほとんどは輸入品です。

国産も海外産も、旬は9~11月です。梨や栗、さつまいもなどの秋の味覚がおいしくなる頃に、ザクロも食べごろを迎えるようですね。

 

漢方やサプリメントにも使用されるスーパーフード

ザクロの果実をはじめ、果皮や葉などから得られる成分にはさまざまな健康効果が期待されており、漢方やサプリメントの材料として使用されるほど。

ザクロエキスを配合したお酢やジュースも多数販売されており、手軽に摂れるスーパーフードとして高い人気を集めているのです。

 

 

ここからはザクロに期待できる効果について解説します。

健康や美容をサポートする作用があるザクロが、どのようなことに役立つのか具体的に見ていきましょう。

 

アンチエイジング

ザクロで最も注目される効果といえば、豊富な抗酸化物質によるアンチエイジング効果。

アントシアニンやタンニン、エラグ酸などのポリフェノールやビタミンCは抗酸化物質として機能します。

体に発生する活性酸素の働きを抑えるため、体の細胞を活性酸素のダメージから守る効果が期待できるのです。

活性酸素は肌のシミやくすみ、白髪などの原因になるため、老化を進行させるとも言われています。

肌や髪を若々しく保つためにも、ザクロからさまざまな抗酸化物質を効率よく取り入れましょう。

 

動脈硬化の予防

ザクロの抗酸化物質は肌や髪のほか、血管のような内側の組織を健康に保つためにも役立ちます。

抗酸化物質は血中のLDLコレステロールの酸化を防ぎ、血管へのダメージを抑えるように働きます。

酸化したLDLコレステロールが血管壁に沈着すると血管が硬くなり、動脈硬化が進行して血管が詰まりやすくなるでしょう。

血管の詰まりは脳卒中や心筋梗塞など、重篤な疾患につながることも。

ザクロ由来の抗酸化物質で血管を若々しく保ち、動脈硬化のリスクを減らしましょう。

 

糖尿病の予防

さまざまな研究により、ザクロには糖尿病を予防する効果があることが確認されています。

たとえばザクロのポリフェノールの一種「エラグ酸」には、Ⅱ型糖尿病の原因のひとつであるインスリン抵抗性のリスクを下げるように働く効果があることが、近畿大学の研究で明らかになりました。

また、ザクロ種子の抽出物に食後高血糖を防ぐ効果があることが、ラットを用いた動物実験により確かめられています。

ザクロには血糖値をコントロールしたり、インスリン抵抗性を防いだりする効果があるようです。

血糖値が気になる方には、ザクロの摂取が役立つかもしれません。

 

免疫機能の維持

ザクロから摂取できるポリフェノールの「タンニン」には抗菌作用が確認されています。

緑茶に含まれる成分でもあることを踏まえると、抗菌効果もイメージしやすいのではないでしょうか。

タンニンには整腸効果があり、腸内の悪玉菌の増殖を抑えるように働くことがわかっています。

悪玉菌が増えると腸内で炎症が起こりやすく、免疫機能が低下しやすくなります。

タンニンをザクロから効率よく摂ることで、免疫機能を維持する効果が期待できるでしょう。

またザクロに豊富なビタミンCも、細菌やウイルスへの抵抗力の維持に関わる栄養素です。

風邪やウイルス感染が流行り始める晩秋には、とくに積極的に摂りたいものですね。

 

 

抗酸化物質を豊富に含むザクロは、健康や美容をサポートして若々しい体を保つために役立つことがわかりました。

旬の時期であれば、スーパーにもザクロが出回る場合もあるでしょう。

ここからはザクロを実際に食べる際のポイントについて解説します。

 

食べられるのは実の中のつぶつぶのみ!

ザクロの中には薄皮や白いわたのような房の中に、小さな赤いつぶつぶの果実がたくさん含まれています。

しかしそのまま食べられるのは、この赤い果実のみ。

ザクロの皮にはアルカロイドの一種、ペレチエリンと呼ばれる成分が含まれており、丸ごとかじりつくようにして食べると食中毒のリスクがあるのです。

下痢や吐き気、めまい、立ちくらみなどを生じる可能性があるため、ザクロは小さな赤いつぶつぶのみを取り出して食べましょう。

なお、つぶつぶの中にある種は栄養価が高く、食用にも適しています。

小さなつぶつぶごと、よく噛んで食べることをおすすめします。

 

水にさらして実を取り出そう

ザクロの薄皮を摂る際には水を張ったボウルを活用するとよいでしょう。

水の中に果実を落とすことで、薄皮は水に浮き、果実は沈みます。

薄皮と果実を手軽に分ける手段としてぜひ活用しましょう。

また、ザクロの小さな果実は冷凍保存が可能です。

果実をザルに引き上げて水気を切り、密閉できる袋に入れて冷凍庫に保存しましょう。

冷凍したザクロは1~3か月以内に食べきることをおすすめします。

 

手軽に摂りたい場合にはザクロジュースもおすすめ

ザクロはスーパーでの取り扱いが少なく、日常的に食べることは難しいでしょう。

しかし加工品であるザクロジュースであれば毎日欠かさず摂取できます。

加工によりビタミンCは大きく減少しますが、ザクロ由来のアントシアニンやタンニン、エラグ酸などのポリフェノールを効率的に摂る手段としておすすめです。

ザクロ由来の成分を効率的に摂るため、ザクロジュースはザクロを100%使用したものを選びましょう。

 

 

ザクロに豊富な抗酸化物質は、アンチエイジングや動脈硬化予防など、若々しい体を作るための成分として役立ちます。

旬の10~11月にはスーパーでザクロを見かける機会も増えるでしょう。

秋の味覚としてぜひ、ザクロの赤いつぶつぶをおいしく楽しみましょう。

 

 

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