11月は寒ブリの最盛期スタート!健康効果やおすすめの食べ方をご紹介!

 

冬に旬を迎えるブリは、脂がのった濃厚な味わいが特徴的な赤身魚です。

とくに11月から12月にかけては寒ブリの最盛期。

良質な脂をおいしく摂取できる季節を逃さず、さまざまな調理法で堪能したいものですね。

本記事ではブリの概要やブリの特徴的な栄養素、寒ブリをおいしく味わうおすすめの方法などを解説します。

ブリについて詳しく知りたい方、ブリの健康効果をより効率よく得たい方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

ブリは焼き魚、刺身、お寿司など、さまざまな形で食べられている、日本ではメジャーな魚です。

まずはブリの概要と、天然と養殖の違いについて解説します。

 

天然ブリは引き締まった身と脂のバランスがよい

11~2月ごろに出回る天然の寒ブリは、養殖よりも身が引き締まっている点が特徴的です。

刺身にすると歯ごたえの違いをより感じやすいでしょう。

また、天然のブリには臭みのないスッキリとした後味を楽しめるメリットもあります。

魚特有のにおいが気になる方でも食べやすいでしょう。

寒ブリは脂ものっているため、食べ応えのある身と濃厚な脂の絶妙なバランスを楽しみたい方におすすめです。

 

養殖ブリは一年を通して出回る

天然ぶりには旬の時期がありますが、養殖ブリは日光や水温の制御により、一年を通して流通されています。

天然ものの流通が途絶える夏場によりおいしく食べられるよう調整されたブランドもあり、一年を通しておいしいブリを食べたい方におすすめです。

養殖ブリは天然ものよりもやわらかい身と、時期に左右されないたっぷりの脂が特徴的です。

養殖特有の魚の臭みを感じる場合がありますが、近年では対策として、柑橘類をエサとして与えた「柑橘ブリ」も多く出回るようになりました。

すだちやみかんの爽やかな香りを味わえるため、養殖ブリのにおいが気になる方はぜひ試してみましょう。

 

 

ブリは健康食材としても注目されている食品です。

ここからはブリにとくに多い栄養素に注目しつつ、期待できる健康効果を解説します。

 

太りにくい良質な脂で血液をサラサラに

魚の脂は良質で太りにくいといわれますが、ブリの脂も例に漏れず良質なものです。

体脂肪になりにくい不飽和脂肪酸で構成されており、とくにω-3系脂肪酸であるEPAやDHAの摂取源として重宝するでしょう。

EPAやDHAは血液をサラサラにして心血管疾患のリスクを下げる効果が確認されています。

中性脂肪の値が気になる方は、ぜひブリを食事に取り入れてみましょう。

 

血合いに豊富な鉄分で貧血予防

ブリの切り身をよく見ると、白い部分と赤黒い部分があることがわかるでしょう。

赤黒い部分は一般に「血合い」と呼ばれ、鉄分が豊富なことで知られています。

鉄は赤血球の色素成分を構成するミネラルであり、鉄欠乏性貧血の予防に重要です。

貧血では疲れやすさや体の怠さを生じるため、元気に毎日を過ごすためにも鉄分の摂取は非常に重要です。

とくに月経のある女性では鉄分が不足しやすいため、鉄を摂れるブリのような魚を積極的に食べるとよいでしょう。

 

ビタミンB群がエネルギー代謝をサポート

ブリにはビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群が多めに含まれています。

これらはエネルギー代謝をサポートするように働くため、食事からの栄養素を効率よく利用するために役立つでしょう。

たとえばビタミンB6はアミノ酸の代謝に関わる栄養素です。

ブリから摂取できる良質なたんぱく質から得られるアミノ酸を、体内で利用できる形へ変えるためにはビタミンB6の働きが重要。

ブリの栄養効率を高めるためにも、ビタミンB群の働きが重要と言えそうですね。

疲れ知らずの元気な体で毎日を過ごすため、ブリの摂取でビタミンB群の不足を解消しましょう。

 

ビタミンDでカルシウムの吸収率UP

ブリのような脂の多い魚からはビタミンDも摂取できます。

ビタミンDはカルシウムの吸収率を高めるように働く栄養素。

カルシウムは言わずと知れた骨を丈夫にするミネラルであり、骨粗しょう症や骨軟化症などのリスクを下げる効果が期待できるでしょう。

ビタミンDは日光浴により皮膚でも生成できますが、近年では紫外線を避ける傾向にあるため、ビタミンDの生成量は減少し、不足が起こりやすくなっています。

不足しがちなビタミンDを補うため、ブリのような脂ののった魚を積極的に取り入れましょう。

 

 

脂がのったブリをおいしく食べる方法はさまざまです。

ブリの脂を効率よく摂る方法や、ブリの旨みを活用できる方法として、今回は有名な食べ方を3つ紹介します。

自身の目的に応じて、より適した食べ方を選びましょう。

 

ブリの刺身

ブリの良質な脂を余すところなく摂りたい方には、刺身や寿司、海鮮丼といった生での摂取がおすすめ。

ブリに豊富なEPAやDHAのようなω-3系脂肪酸は熱に弱く、焼き調理や揚げ調理などで一部が失われてしまうのです。

また、刺身はほかの食材や調味料を食わないため、摂取カロリーを抑えやすい点もメリットとなるでしょう。

血液をサラサラにする効果を得たい方や、よりカロリーを抑えてブリを楽しみたい方は、ぜひ刺身でブリを食べましょう。

 

ブリの照り焼き

ブリの身のホクホクとした食感を楽しみつつ、脂の旨みをなるべく閉じ込めたい方は、表面をこんがりと焼きつつ、甘めのタレで味付けをした照り焼きがおすすめです。

表面を高温で焼くことで脂の流出を防げるため、旨みも逃がすことなく存分に味わえるでしょう。

タレをブリの身に沁み込ませたい場合は、事前にブリの切り身をタレに20分程度漬け込んでおくと、より濃厚な焼き上がりになります。

もちろん、漬け込みなしでもブリそのものの味わいを楽しめます。好みに応じて調理法を変えてみてもよいでしょう。

 

ブリ大根

ブリの脂や旨みをあえて溶かし出すレシピのひとつに、ブリ大根があります。

大根とともにブリを煮込むことで、ブリの脂や旨みが大根に沁み込み、濃厚な味わいを楽しめるでしょう。

煮込む過程でブリからは脂や旨みが一部失われるため、ブリ大根のブリはやや淡泊な味わいになる点には注意が必要です。

大根も冬が旬の食材。濃厚な味わいのブリの力を借りて、みずみずしい大根をよりおいしく味わいましょう。

 

 

寒ブリは11~2月が旬。

濃厚な脂と引き締まった身の絶妙なバランスを楽しむため、寒い季節にはぜひ、ブリを食卓に出したいものですね。

脂を堪能できる刺身はもちろん、焼き調理や煮物にもそれぞれのメリットがあります。

ブリの脂の多さや旨みの強さを活かして、おいしいブリ料理を楽しみましょう。

 

 

© 2024 ヘルスハッカー