冬のオシャレな付け合わせに芽キャベツがおすすめ!栄養価や食べ方のコツなど!

 

レストランで出される料理の付け合わせに小さなキャベツのソテーが添えられているのを見たことはありませんか?

ピンポン玉よりも小さいものが多いこのキャベツは「芽キャベツ」と呼ばれています。

通常のキャベツと同様、冬を旬とする野菜ですね。

芽キャベツはキャベツとどう違うのか、どのようにして食べればよいのか、気になる方も多いでしょう。

本記事では芽キャベツの特徴や栄養価について、通常のキャベツと比較しつつ解説します。

芽キャベツを冬の食卓へ取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

芽キャベツとはどのような野菜なのか、詳しく知らない方も多いでしょう。

まずは芽キャベツの概要について、簡単に説明します。

 

12~3月が旬

芽キャベツは通常のキャベツと同様に、12~3月の寒い時期を旬とする野菜です。

芽キャベツとの名前ではありますが、通常のキャベツの芽を収穫したものではなく、キャベツを品種改良した別種。

茎と葉の付け根にある「わき芽」が、まっすぐ伸びた太く長い茎の周りを埋めつくすようにびっしりと生えています。

1株あたりに付ける芽の多さから「子持ちキャベツ」と呼ばれることもあるようですね。

 

キャベツよりも色の濃い緑黄色野菜

通常のキャベツは淡色野菜ですが、芽キャベツはカロテノイドの一種であるβカロテンの含有量が多いため、ほうれん草やカボチャなどと同じ緑黄色野菜に分類されます。

βカロテンをはじめ、ビタミンCや食物繊維などの含有量が通常のキャベツよりも多いことで知られています。

見た目の可愛さに加え、栄養価が高い点も芽キャベツの大きな特徴ですね。

 

 

通常のキャベツよりも栄養価が高く、さまざまな成分の摂取効率に優れている芽キャベツ。

今回はそんな芽キャベツの栄養面の特徴を、期待できる効果とともに解説します。

 

βカロテンやビタミンCで体を若々しく

芽キャベツには抗酸化物質と呼ばれる、体内で発生した活性酸素の働きを抑えるための成分が豊富に含まれています。

【食品100gあたりの栄養価(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年より)】

芽キャベツキャベツ
βカロテン710μg24μg
ビタミンE

(α-トコフェロール)

0.6mg0.1mg
ビタミンC160mg38mg

これらのカロテノイドやビタミン類に加え、アブラナ科の野菜に含まれる辛み成分「イソチオシアネート」も抗酸化作用を発揮します。

さまざまな抗酸化物質を効率的に摂る手段として、芽キャベツは非常に優れていると言えそうですね。

私たちは呼吸や代謝により酸素を消費しますが、それとともに体内で発生するのが活性酸素。

過剰な活性酸素は細胞を傷付けて、病気や老化のリスクを高めることも。

私たちの体内にも抗酸化能力は備わっていますが、食品から積極的に抗酸化物質を摂ることで、病気の予防やアンチエイジングの効果が期待できるでしょう。

若々しく元気な体を保ちたい方に、芽キャベツはおすすめです。

 

食物繊維で便秘を解消

芽キャベツは食物繊維の量も、通常のキャベツより多めです。

【食品100gあたりの栄養価(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年より)】

芽キャベツキャベツ
水溶性食物繊維1.4g0.4g
不溶性食物繊維4.1g1.4g
食物繊維送料5.5g1.8g

水溶性食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにする効果や、コレステロールの排泄を促す効果が期待できます。

不溶性食物繊維は水を吸って膨らむため、便のかさを増やして排便をスムーズにするために役立つでしょう。

芽キャベツには不溶性食物繊維に加え、野菜からの摂取が難しい水溶性食物繊維も多めに摂取できます。

水溶性と不溶性、2種類の食物繊維をバランスよく摂りたい方にもおすすめですね。

また、いずれの食物繊維も腸内で善玉菌のエサとなるため、善玉菌を増やす効果も期待できます。

腸内環境を整えることで、糖尿病や肥満のリスクも下げられるでしょう。

 

キャベジンで胃痛や胃もたれの緩和をサポート

芽キャベツや通常のキャベツからは、ビタミンUと呼ばれる物質を摂取できます。

別名であるキャベジンの方が有名かもしれませんね。

ビタミンUはビタミンと名前にはあるものの、ビタミンCやビタミンEのような必須ビタミンではなく、アミノ酸の一種です。

胃酸の分泌を抑制したり、胃や十二指腸の粘膜の修復を促したりする働きがあります。

また、肝臓の機能をサポートして、脂質代謝やアルコール代謝を助ける効果も確認されています。

胃潰瘍をはじめとする胃痛や、暴飲暴食による胃もたれや脂肪肝などのリスクを和らげる効果も期待できそうですね。

 

 

冬は芽キャベツをスーパーや農産市などで入手できる絶好の機会。

けれども手に入れた芽キャベツをどのように調理すべきか迷う方もいるかもしれません。

そこで、ここからは家庭で実践しやすい芽キャベツの食べ方について解説します。

芽キャベツの食べ方にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

 

下茹でして串焼きや天ぷらに

芽キャベツのホクホク感を楽しみたい方には串焼きや天ぷらがおすすめ。

中心まで火が通りにくいため、あらかじめ下茹でしましょう。

あるいは半分にカットした状態で串や天ぷらにすると、火も通りやすくなります。

 

シチューで栄養素を逃さず摂取!

芽キャベツにはビタミンCをはじめ、水溶性の栄養素が豊富に含まれています。

胃潰瘍や胃もたれの防止に役立つビタミンUも水溶性の物質ですね。

これらの栄養素は水に溶け出す性質上、茹で調理では栄養価が多少落ちてしまいます。

より効率よく芽キャベツの栄養素を摂取したい場合には、茹で汁ごと食べられるスープ料理がおすすめ。

さらに芽キャベツに豊富なβカロテンは、脂質との同時摂取で吸収率がアップ。

バターや牛乳を用いるシチューに使用すれば、脂溶性ビタミンもより摂取できるでしょう。

体の温まるシチューは、芽キャベツの旬である冬場のメニューに最適。

芽キャベツの高い栄養価をより活かす方法として、ぜひシチュー料理を試してみましょう。

 

ボイル&ソテーで付け合わせにも

見た目がかわいらしい芽キャベツは付け合わせにも適しています。

硬さがあり生では食べづらいため、下茹でして柔らかくしてから食べましょう。

バターやオリーブオイルなどで軽くソテーするとより香ばしく仕上がることに加え、脂質の効果でβカロテンやビタミンEなど、脂溶性の栄養素の吸収率が高まります。

冬場の付け合わせといえばブロッコリーが定番ですが、たまには芽キャベツを取り入れてもいいかもしれませんね。

 

 

栄養価が高く見た目にも楽しい芽キャベツは、冬の食卓を彩る野菜として最適です。

旬の関係で夏場にはスーパーでもなかなかお目にかかれない芽キャベツも、冬場であれば比較的手に入りやすいでしょう。

シチューの具材や付け合わせの野菜として芽キャベツを取り入れて、冬を元気に乗り切りましょう。

 

 

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